今回はKADOKAWAから出版されている百合アンソロジー「エクレア」シリーズの第5弾『エクレア orange あなたに響く百合アンソロジー』の感想を書いていきます。

表紙イラストは仲谷鳰先生。

『エクレア orange あなたに響く百合アンソロジー』の感想

ダブルベッド(仲谷鳰)

同棲しており引っ越しを考える二人だが……表紙の二人の話。侑と燈子に似てるが別人である。

短いページ数の中でもエモさを表現できるのはさすがといったところ。

陽炎のうた(竹葉久美子)

急死した幼馴染の幻を作り出す話。

重いけどすこ。

切れない距離(宮原都)

なぜか髪の毛が繋がってしまう話。

片想い百合っていい、よくない?

ティアドロップス(あらた伊里)

年下だと思っていた相手が実は年上という話。

あらた伊里先生らしいギャグっぽい表現もキレてた。

52ヘルツの鯨(原百合子)

付き合ってるのに遠慮してしまって……という話。

セリフのクサさが半端ではない。これはこれでアリ。

ちゃんと見てって話(むっしゅ)

一人暮らしの大学生を慕う高校生の話。

本当に目が悪いと裸眼で外に出るという選択肢自体がないんだよなぁ(体験談)

イヴの約束(伊藤ハチ)

メイドアンドロイドを巡るおねロリもの。40ページの大作。

内容は結構重め。自分がおねになったらロリ作るのはさすがといったところ。



たゆたうくちびる(古鉢るか)

浮気の誘惑の話。

キスはセーフ!

お帰りください(北尾タキ)

家出少女?と社会人の話。

お互いの呼び方のせいでどっちが上だかわかんなかったゾ。

これまでとこれからの間(文尾文)

仲のいい幼馴染はガチで付き合っていたという話。

初々しくてよかった。

新しい星(結川カズノ)

お嬢様たちと新しい星へ向かうという話。

SF百合っぽさが出ててよかったと思う。

無職とJK(缶乃)

エクレア定番の「無職とJK」(5回連続5回目)。今回は定番の看病回。

アンソロジーなのに平常運転って凄いよね。

私たちの交点(カボちゃ)

同じ委員の先輩後輩の話。

「エクレア」でデビューしたエクレアチルドレンらしい出来。もっと評価されてほしい。

帰ってきたクソ女(川浪いずみ)

5年前に別れた彼女が帰ってきた!?

キャラ設定とか含めて完成度が高い。

不器用たちに幸あれ(桐山はるか)

怖そうな上司と新人の話。

珍しい設定ではないが安定してる。

かれんちゃんマスター(平尾アウリ)

謎の世界で繰り広げられる謎の百合?

最後がこれなのは伝統だから(震え声)……でも今回のが一番ひどいと思う(褒め言葉)



まとめ

久しぶりの刊行となった「エクレア」シリーズですが、そのクオリティの高さは健在です。

百合アンソロジーが乱発された2019年において、これだけの執筆陣を安定して集められるのは「エクレア」というブランドによるものも大きそうです。最近の百合アンソロジーはテーマで縛られる傾向が強いので自由に描けるという意味でも貴重ですし。

値段はやや高いものの、300ページ超とボリュームがあるので気にならないレベル。

2019年に出た百合アンソロジーの中でもトップクラスの出来でした。

2020年も「エクレア」出て欲しいなぁ……