『Qualia』は『Avalon』シリーズで有名なgirls×gardenによる百合アンソロジーです。『Qualia -Jealousy-』と同時に発売されました。

今回は『Qualia -Envy-』の感想を書いていきます。


表紙イラストは切符先生。

『Qualia -Envy-』の感想

純情のカーテン(さかもとびん)

姉妹(スール)関係にあるお姉さまの髪を触りたい妹の話。

古き良き時代の百合って感じ。強烈なインパクトこそないが無難ではある。

My kitten(海島千本)

幼いお嬢様に恋するメイドが子猫に嫉妬する話。

いわゆるおねロリ。

桃と凛(もし)

美術教室で幼馴染と再会する話。

再会によって自分の進むべき道が変わるのすこ。定番ではあるけど。

幸せな夜(目玉焼き)

お嬢様の着物を着てしまった侍女の話。『Qualia -Jealousy-』にはお嬢様視点の話が収録。

-Envy-では異色の暗い話なので人は選ぶかも。

レイニーエモーション(桐山はるか)

好きな子が通ってる喫茶店を取材する話。

桐山はるか先生は表情を描くのが上手いですわね。

まとめ

Envy(羨望)とJealousy(嫉妬)はそもそも類義語に近いためテーマ的な難しさもあったでしょう。

それでもまとめてくるのはさすがgirls×gardenでしたが、『Avalon』シリーズに比べるとページ数の面では物足りなさを感じたのも事実。全体のページ数が100ページ以上減ってるのに値段はほぼ一緒ですからね……まあ『Qualia』が悪いというより『Avalon』が凄すぎるだけの気がしますが。

Amazonレビューでは「掲載数が少ないのが残念」という意見も。1話あたりのページ数は確保されているとはいえ、5作品しか載っていないのは百合アンソロジーとしては異例。さて、百合アンソロジーはどの方向に進むべきなのでしょうか?

個人的にはgirls×gardenは作者を絞って1話あたりのページ数を増やす今のままの方針でいいと思います。

せっかく色々な会社から百合アンソロジーが出ているんだから会社ごとに特色みたいなのを出してもいいとは思うんですよね。

執筆陣が豪華な双葉社、百合界をリードする存在でもありニッチなテーマも扱う一迅社、両方の要素があり高クオリティの『エクレア』要する角川といった感じでしょうか。

これらのメジャーな出版社だと連載持ってる人が多いからかどうしても1話あたりのページ数が減らされがちですし、girls×gardenの戦略は正しいかと。作者のネームバリューはこれから上げていけばいいだけなので。

一迅社みたいに連続で発売できない以上、今後もクオリティで勝負してほしいところです。