山田恵庸先生の『サタノファニ』12巻を読んだので感想を書いていきます。

『サタノファニ』のあらすじ

突如殺人鬼に変容してしまう「メデューサ症候群」を発症した女子高生・甘城千歌(あまぎ ちか)は男女5人を殺害した容疑で逮捕され、羽黒刑務所の受刑者となる。

そこで出会ったのは千歌と同じく「メデューサ症候群」を発症し逮捕された美少女受刑者たちだった。

その中でも特に鬼ヶ原小夜子(おにがはら さよこ)は千歌に興味をもっていて……

と、こう紹介すると百合作品っぽいのですが実際はそうでもないです。

簡単に言うと彼女たちには「昼の人格」と「夜の人格」があり、「夜の人格」の時に殺人鬼に変貌します。

最初はそれぞれの人格である間は別の人格は顕現しなかったのですが、話が進むにつれ人格の融合が進みつつあります。最初は対立していた受刑者同士の仲もかなりよくなってきた印象。

12巻では千歌と小夜子が結ばれるという大きな出来事があったので今回紹介することにしました。

『サタノファニ』12巻の感想

前までの話で「夜の人格」だったとはいえ自分から小夜子とエッチなことをしてしまった千歌。表の人格に戻ってから小夜子と気まずくなってしまうのですが、小夜子がピンチに陥ったところを助けたことで再び仲良くなり結ばれるシーンはかなりエモかったです。

小夜子が同性愛者なのは物語の序盤でわかるのですが、千歌はノンケ。それでも結ばれるの凄い、凄くない?正直百合的な見どころは千歌と小夜子の関係性くらいなのでこういう形で決着させたのはよかったと思います。

堂島瀬里・真希姉妹の関係性も好きだったんですが12巻でアレだしなぁ……

ちなみに女性警備員・吾妻も同性愛者。まあいろいろされちゃうんですが……

また、作者の山田恵庸先生の画力も凄いです。

やっぱり漫画は画力あってこそですからね。また百合扉絵描いてほしいところ。最近無い気がするので……

まとめ

この作品は「サスペンス×エロス×ヴァイオレンス」を掲げるだけあってNLエロ・グロシーンがかなり多いため、百合好きの中でも地雷が多い人にはススめられません。自分は百合における地雷はほとんどないオールラウンダーなので結構好きなんですが。掲載誌が「週刊ヤングマガジン」ということもあり完全に男性向けの作品です。

とりあえず千歌と小夜子の関係性という意味では決着がついたので、今後二人がどうなるのか気になるところです。

ちなみに作者の山田恵庸先生は少年漫画なのに「クンニしろオラァァァ」って書いちゃった人でもあります。あの事件ももう10年前……最近の子は知らないんでしょうか。あのシーンだけが切り取られがちな気がしますが。
エデンの檻 6巻
エデンの檻 6巻
山田恵庸先生はいわゆる「スターシステム」の使い手なので『エデンの檻』など同作者他作品のキャラも『サタノファニ』に登場したりします。気になる人は読んでみてもいいでしょう。